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Channel: 飯田 敦夫の研究ブログ
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京都大学アカデミックデイ2015

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こんにちは。飯田です。

10月4日の京都大学アカデミックデイ2015に参加しました。
今年はトークライブ&ポスター展示のダブルヘッダーです。
























トークライブは今年初めての参加です。



















内容は、最近挑戦を始めたクラウドファンディングとリンクしていて、参加者に模擬的に体験をしてもらうという試みです。
ちなみに模擬ですけど、目標金額には達しませんでした。模擬ですけど。模擬・・・orz



















ポスター展示は「顕微鏡」「水槽」「被り物」の3点セットで胎生魚の紹介をしていました。
来年も参加するなら、次くらいはゼブラフィッシュに回帰したいと思っています。

10月は他の研究機関での出張セミナーと、科学研究費補助金の申請という大仕事が残っています。
また更新します。飯田でした。

名古屋大学ホームカミングデイ2015

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こんにちは。飯田です。

10月17日に開催された名古屋大学ホームカミングデイに合わせて開催された「名古屋大学理学部同窓会」で卒業生の近況報告としてトークをしてきました。
卒業して10年経ちますが、同窓会に参加したのは初めてで、講演会場は卒業後に新しく建てられた理学部”坂田・平田ホール”でした。



















在学中のメダカから、京都大学でのゼブラフィッシュ&胎生魚の話を同窓生(ほぼ年上)に披露してきました。




















懇親会でも懐かしい面々に再会でき、充実した里帰りになりました。
また更新します。


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現在、クラウドファンディングに挑戦中です!(〜2015.11.26)
お腹の中で子育てする魚「ハイランドカープ」の謎に迫る!





近況報告(箇条書き)

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飯田です。11月-12月にあったとことを箇条書きで報告します。

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2015年11月6日
第1回ゼブラフィッシュ創薬研究会』で口頭発表しました。


2015年11月7日
名古屋大学理学部の『生命理学同窓会総会』に参加しました。


2015年11月26日
クラウドファンディングの目標金額を達成しました。

述べ92名の方から693,120円の支援を頂きました。
多くのご支援ありがとうございました。


2015年12月2日
BMB2015のワークショップ『小型魚類解体新書』を平田普三さん(青山学院大学)と一緒に企画して、自分も発表しました。

2015年12月3日
BMB2015でフォーラム『経験もお金も人脈も無い若手が自分の妄想を企画化するにはどしたらいいのだろうか?』を今井美沙さん(順天堂大学)と一緒に企画して、自分も発表しました。

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ここのところ心の余裕がなくて、写真などを織り交ぜた凝った更新ができずにいます。
年末年始でリフレッシュして、アクティブさを取り戻したいと思います。

最後に宣伝ですが、実験医学2月号(羊土社、1月18日発売)から始まる「個性派実験動物」を題材とした連載で監修を務めます。
よろしくお願いしまっす。

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飯田

オープンサイエンスワークショップ

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あけましておめでとうございます。飯田です。

昨年クラウドファンディングで資金集めをした縁で、京都で開催したオープンサイエンスに関するワークショップで話す機会をもらいました。



















会場は、MTRL京都という町屋を改装した多目的スペース。























トークの内容は、これまでやってきたアウトリーチ活動と、去年のクラウドファンディングで感じたことを手短に話してきました。






















詳しいレポートはMTRL京都さんのサイトで公開されています。

秋頃から続いていた、トークを伴う外回り活動もひと段落したので、年度末までは研究室にこもって実験と報告書などに邁進するクロースドサイエンス生活を送りたいと思っています。

また更新します。今年もよろしくお願いします。

論文が出ました

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ものすごくご無沙汰しています。飯田です。

年明けから実験やデスクワークの比較的地味な作業に専念していたので、ブログで紹介するような話題に欠けていました。
で、タイトルなのですが、久々に論文を発表しました。
卒業した修士の学生が主体となり、実施した研究です。

Tokumasu Y, Iida A, Wang Z, Ansai S, Kinoshita M, Sehara-Fujisawa A
ADAM12-deficient zebrafish exhibit retardation in body growth at the juvenile stage without developmental defects
膜型プロテアーゼADAM12欠損ゼブラフィッシュは稚魚期における成長に遅延が見られる
Development, Growth & Differentiation (2016)  
doi: 10.1111/dgd.12286 ※オープンアクセスです

内容は、マウスで肥満に関わる、ADAM12というタンパク質分解酵素についてです。
その遺伝子をゲノム編集で破壊したゼブラフィッシュを作成し、何が起こるか(魚類での機能は何か?)という実験と観察を行いました。
ざっと調べた限り、残念ながら大きな発見はなかったのですが、稚魚の成長に若干の遅延が検出できたため、このたび論文にまとめました。

件の学生はもう卒業・異動済みなので、残されたゼブラフィッシュ系統をこれからどうするか、思案する日々を過ごしています。

懸案事項がひとつ片付いたので、少しはブログのペースも上げられればいいな、と思っています。
また更新します。

致命的な出遅れ

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こんにちは、飯田です。

7月30・31日にパナソニックセンター東京リスーピアで「光る魚で細胞を”視”る!~蛍光イメージングってなんだろう?~」と銘打った小学生を対象としたセミナーを担当させて頂きます。
昨日(6月15日)HPに情報が公開されていたのを見つけたので、「週末に間に合うようにブログで宣伝でも打つかー」と思っていたら、今日の時点で定員超えになっていました・・・orz

ありがたいことなんですが、情報を掴みながらも後手に回ったことが悔しくて仕方ありません。

セミナーの内容はこれから具体的に考えます。がんばります。
また更新します。


第2回ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

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生き物の研究、特に分子生物学的アプローチを用いた解析は、飼育や実験が容易な限られた生物種(マウス、ショウジョウバエ、線虫、メダカ&ゼブラフィッシュ等)を中心に発展してきました。
しかし近年の飼育・実験技術の進歩により、これまで研究材料としての取り扱いが難しかった生物種でも、分子生物学的アプローチによる解析(ゲノム編集、光学解析等)が可能になっています。

その手のモチベーションの研究アイデアに関して、腹を割って話し合ってみる趣旨の研究会を、8月に愛知県岡崎市で開催します。




























第2回ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

去年に続いて、2回目です。

今回は「先端技術による研究手法を啓蒙する」みたいな方向性のプログラムを考えていますが、今後もこの路線で行くかどうかは未知数です。
ひょっとすると考えが変わって「好事家による内篭りで、狭く深い愛好会」みたいな路線変更があるかも知れません。

ということで、今後の方向性を決めるためにも、多様な研究者の方々の参加をお待ちしております。

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※本会は第22回小型魚類研究会のジョイント企画として開催されます。

やさしい科学技術セミナー@パナソニックセンター東京

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こんにちは。飯田です。

7月30・31日、パナソニックセンター東京の有明スタジオで小学生対象のやさしい科学技術セミナーを担当させて頂きました。
タイトルは「光る魚で細胞を”視”る〜蛍光イメージングってなんだろう?〜」です。




話の内容は、自分が研究に使っているゼブラフィッシュや蛍光イメージングの紹介をしました。
そして、実際にゼブラフィッシュ稚魚の顕微鏡観察などを体験してもらいました。
小学生を対象とした講演は初めての体験だったので、スライド中に使う漢字の種類から試行錯誤の準備で少し大変でしたが、皆よく話を聞いて理解してくれたと感じています。




また今回は「蛍光」という現象を具体的な体験と共に理解してもらう工夫として、ブラックライトと蛍光物質のペンを使ってみました。
上手く目論見が当たって、1人でも多くの生徒がゼブラフィッシュや蛍光について覚えていてくれればいのですが。
























セミナー後の質問も「ゼブラフィッシュの研究が、どのように発展していくのか?」など鋭いものや、「遺伝子は元々どうやって出来たのか?」など、一言では語り尽くせない高度な質問も飛び出し、講演した側も非常にいい刺激を受けました。
今回が好評なら、また来年あたりにも声がかかるらしいので、よりグレードアップした内容を練って、虎視眈々とリベンジ(?)を狙うとします。

セミナーの様子はJAPAN PRIZEのTwitterでもリアルタイム更新(?)されていたので、そちらも参照してください。

また更新します。

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※参考:今回のセミナーで使った機材&グッズ
・顕微鏡:Leica S6E, Leica EZ4W
・発光:ケミカルライト
・蛍光:ブラックライト&ブラックライトペン








高校生の施設見学

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小学生の次は高校生。飯田です。

今日は福岡県立明善高等学校の施設見学の一端を、ゼブラフィッシュで対応しました。
内容は「(1)飼育施設の見学と、色素を欠く突然変異ゼブラフィッシュの紹介」「(2)顕微鏡を使った稚魚の観察と、蛍光で可視化された血管・血球の観察」で構成して、基本的には小学生向けの内容と同じテーマです。





























ただ、週末のセミナーと異なる点として、今日はホーム開催なので蛍光観察ができるし、レジュメを難しめに書いても大丈夫ということで、労力的には気楽でした。ロングトークも無いし。

これでアウトリーチ活動はひと段落したので、次は研究会ラッシュ&間隙を縫って実験のアツい夏がやってきます。
イベントには事欠かないので、また更新します。

第1回次世代生命科学の研究会@徳島大学

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こんにちは。飯田です。

8月12-13日に徳島大学藤井節郎記念医科学センターで開催された「第1回次世代生命科学の研究会」で発表してきました。
参加者の分野が幅広い&初対面の方が多かったので、タイトルを「魚を使った研究とかどうでしょう?」と銘打って、ゼブラフィッシュを使ったモデル動物的な話と、胎生魚を使った珍獣研究っぽい話をしてきました。






















偶然か意図的か、ちょうど阿波踊りの日程と被っていたので、こちらも人生で初めて参加(?)してきました。
人混みと喧騒と盛り上がりに圧倒された記憶しかありません・・・orz

そして案の定、Uターンラッシュに揉まれながら京都に戻ってきました。
今週末は研究会@東岡崎市です。

また更新します。

「第2回ユニーク会@岡崎」を開催しました。

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こんにちは。飯田です。

8月20-21日に『第2回ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会』を岡崎コンファレンスセンターで開催しました。





























少し風変わりな生き物で、風変わりな現象を解析している研究者が多く集まり、自由な雰囲気で発表と討論を楽しみました。










































ちなみに僕の主催するイベントの『自由』は本当の意味でのフリーダムです。
基本的に何やっても喋っても僕はニコニコ見ているだけです。
そんな研究会も、今回でもう2回目。

来年には第3回の開催を予定しています。
興味のある生物系研究者の方、僕までコンタクトをお願いします。

ではでは。また更新します。

メダカ受精卵の細胞分裂(卵割)で核が光って見える

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こんにちは。飯田です。

しばらく沈黙していましたが、論文を出しました。
農学部との共同研究として、知り合いの修士論文をお手伝いして、それを投稿論文として体裁を整えて出しました。

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Inoue T†, Iida A†, Maegawa S, Sehara-Fujisawa A, Kinoshita M
Generation of a transgenic medaka (Oryzias latipes) strain for visualization of nuclear dynamics in early developmental stages
受精卵の前核および細胞核の動態が観察可能な遺伝子組み換えメダカ系統の樹立
Development, Growth & Differentiation58 (2016) DOI: 10.1111/dgd.12324
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残念ながらオープンアクセスではないですが、内容を端的に言うと「受精卵が細胞分裂するときに核が光って見えるメダカを作った」です。
もっと直球で、論文の肝となる動画を下に出します。

この魚ではGFPに特別なシグナルを付加して、核に集まる(核が光る)ようにしてあります。
それに加えて、核局在GFPが受精卵の段階から多く生産されるように、遺伝子発現調節機構に工夫がしてあります。



最初に小さな2つの緑色が重なります。
これが受精卵の元になった精子の核と卵子の核の融合です。
その後、精子と卵子の両方の遺伝情報を持った核が、細胞分裂(卵割)に伴い増加していきます。
分裂の前後では染色体の分配に備えて核膜が消失するので、核に集積した緑色は拡散して見えなくなってしまいます。

正直この論文は「光る魚を作ったこと」だけのものですが、この「光って見える」ことを武器として次の発見が生まれることを期待しています。

手短ですが「ちゃんと活動してますよ」報告でした。
また更新します。

第3回日本血管生物医学会 若手研究会

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ご無沙汰しています。飯田です。

3月3-4日に淡路島で開催された「第3回日本血管生物医学会 若手研究会」に参加してきました。
学会の会員ではなかったのですが、2015年の助成対象者である大阪大学の木戸屋先生がオーガナイズしているということで、声をかけてもらった形です。


















会では「ゼブラフィッシュを用いた血管・血球分化の研究」というタイトルで口頭発表を行い、優秀発表賞を頂きました。



















まさか選ばれるとは思わず、帰り支度の途中で上着を羽織ったまま賞状を受け取りに行ったのは失策でした・・・。

これを機に、血管生物医学会にも入会して、ちょっと停滞気味のゼブラフィッシュの研究も加速させたいとテンション上がっています。
ちょうど年度末なので、来年度はもっとブログの更新頻度を上げていきたい(報告できる成果を増やしたい)と思っています。

また更新します。

やさしい科学技術セミナー@東京

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ブログ上ではかなりご無沙汰しています。飯田です。

9月2~3日に、有明のパナソニックセンター東京で「やさしい科学技術セミナー」を開催しました。
小学生を対象に、ゼブラフィッシュを使った研究と、蛍光イメージングの簡単な体験を実施しました。

最近は研究者同士の活動が多く、記録を確認したら去年の同セミナー以来1年ぶりの一般公開イベントでした。
子供達の反応や質問も新鮮で、とても楽しく貴重な時間を過ごすことができました。

最近ブログがすっかりですが、きっとまた更新します。







一般公開企画×3

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こんにちは。飯田です。
9月は一般公開企画の3連発でした。
箇条書きですが、それぞれについて報告します。



















やさしい科学技術セミナー
『光る魚で細胞を”視”る〜蛍光イメージングってなんだろう?〜』
2017年9月2~3日,パナソニックセンター東京
*小学生を対象にゼブラフィッシュと蛍光観察の話をしました。




















日本動物学会 第88回 富山大会「動物学ひろば」
『水の中に住んでいる面白い生き物たち〜おさかな&プランクトン研究の紹介〜』
2017年9月23日,富山県民会館
*研究者仲間と合同で出展して、水棲動物研究の面白さを一般来場者に紹介しました。




















京都大学アカデミックデイ2017「座談会」
『研究者の本音、メディアの事情、市民の視線 〜科学記事をめぐる3者協議〜』
2017年9月30日,京都大学
*学術研究に関わる成果発表やメディア報道の仕組みや課題について、一般参加者と議論を交わしました。




















京都大学アカデミックデイ2017「ポスター対話」
『サカナを使った蛍光イメージング』
2017年9月30日,京都大学
*ゼブラフィッシュと蛍光観察を使った研究について、一般参加者に紹介しました。


年内に予定されていた一般公開企画はひと段落したので、しばらくは京都での仕事に励みます。
また更新します。



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