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Channel: 飯田 敦夫の研究ブログ
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南紀生物学セミナー

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こんにちは。飯田です。

この週末は和歌山県立医科大学で「南紀生物学セミナー」と題して、若手研究者10名強が発表する研究会に参加してきました。






















演者の中には、今年の2014年の助成対象者の山川先生と、2012年の助成対象者の高岡先生もおり、旧交を温めつつも、新しい出会いもたくさんありました。
発表内容はいずれも面白く、対象となる動物もワニや昆虫などバラエティーに富んでいて、とても有意義かつ楽しい2日間を過ごしました。

今回のセミナーは、和歌山県立医科大学 遺伝制御学研究部のみなさんのご尽力無くしては実現できませんでした。
この場を借りてお礼申し上げます。←公共スペースの私的利用

また更新します。

動物学会&動物学ひろば@仙台

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こんにちは。飯田です。

9月10-13日に東北大学で開催された動物学会で発表してきました。
発表タイトルは「真胎生魚ハイランドカープの胎仔発生(Fetal development of the viviparous fish ”Xenotoca eiseni”)」です。

それに加えて、9月13日に併催された一般公開イベントの動物学ひろばでも展示を出しました。
こちらは「お腹の中で子供を育てるサカナ」と銘打ちました。


































事前に河北新報さんにハイランドカープをプッシュしてもらった影響かどうかは分かりませんが、かなり盛況でてんてこ舞いでした。

来週は第20回小型魚類研究会で発表し、その次の週末は京都大学アカデミックデイで一般展示を出します。
今年の9月は長丁場です。がんばります。

京都大学アカデミックデイ2014

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こんにちは。飯田です。

9月28日の京都大学アカデミックデイ2014で、ポスター出展をしました。
『お腹の中で子供を育てるサカナ』と出して胎生魚ハイランドカープの実物展示や、現在取り組んでいる研究内容を紹介しました。




































その他にも『研究者の本棚』というコーナーでは、研究者として皆さんにオススメする著書を展示してもらいました。




































写真の他にも3作品を推薦したんですけど、それは実物展示はありませんでした・・・orz














































そんな感じで真剣にボケ倒した結果、ポスターは参加者投票で47出展中2位となりました!
これをもって、9月の4週連続発表を終えることが出来ました。

今週末はゆっくり休んで、来週末はホネホネサミット2014というイベントにプライベートで参加してきます!
また更新します。

ホネホネサミット2014

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こんにちは。飯田です。
3連休は大阪市立自然史博物館で開催された「ホネホネサミット2014」というイベントに参加してきました。



ただ行くだけじゃ味気ないので、某透明骨格標本サークルにくっついて出展者枠で(笑)




























































魚の骨標本を展示している方も多く、すぐには研究に応用できなくても、すごくいい刺激と興奮をもらって楽しんできました。

本来なら2日目(10月13日)にトークも予定していたのですが、台風19号の接近に伴う暴風警報発令で、それは中止になってしまいましたorz
今の仕事をボチボチとまとめつつあるので、きっとまた、いつかどこかで・・・。

また更新します。

【予告】京都大学11月祭

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ご無沙汰しています。飯田です。

11月22〜24日に京都大学11月祭にちょこっと参加します。
今回も「樹脂会」という標本サークルに便乗する形で、何かしらのサカナの展示を出そうと思っています。




























期間中はなるべく会場に詰めていると思うので、ちょっぴりでも興味のある方は是非お越しください。
よろしくお願いします。また更新します。

JK(助教)、高校へ行く

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こんにちは。飯田です。

今日は、9月の京都大学アカデミックデイで知り合った縁で、京都府立嵯峨野高等学校に訪問して胎生魚研究のPRをしてきました。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)採択校を訪問したのは初めてでしたが、理科室の充実ぶりが自分の母校とは雲泥の差でした。
(当時は運動部だったので理科室自体が記憶に薄いですが・・・)

母校にあの設備があって、高校時代の自分が今のメンタリティと同じだったら、きっと遊びすぎて大学受験が現実以上に失敗していたと思いました。
別に母校をdisっているわけはないですが、高校というものに10年以上ぶりに足を踏み入れたので、そんな感想です。

研究者然として振舞ってきたので、いつもみたいにミーハーな写真撮影はなく、文字だけの更新です。
週末には大学祭があるので、きっと何か更新します。
ではでは。

京都大学祭NF

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こんにちは。飯田です。

3連休は京都大学の大学祭で一般向けの研究紹介をしていました。
樹脂会という標本サークルにくっつく形で。























樹脂会そのものは文学部の演習室で、標本の展示・顕微鏡観察・作製体験を実施しました。
飯田はそれを手伝いつつ、隅っこで自分の研究を紹介していました。

































客層としては、アカデミックデイや学会の一般公開よりも裾野が広く感じました。
今回も様々な人にサカナ研究の魅力を伝えることができていたら、満足です。


















学会・一般を含め今年の発表活動はこれで一段落したので、年末に向けて実験と事務仕事に邁進しようと思います。
また更新します。

”アルビノ”とは

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久々の連続更新です。

日本テレビ「news every.」から白いマグロについての取材を受けました。
まだ全部は見てないのですが、電話出演という形になったようです。



















取材では色々話したのですが、どうやら放送では金色のヒラメに関するコメントも使われたようです。



















電話取材なので実物は見ることなく話してたのですが、一般的に『アルビノ』というイメージが持たれないくらいの微妙な体色でした。
メラニン生成の減少が原因であれば、強弱を問わず”アルビノ”なのですが、ちょっと説明不足だったかな・・・と反省点も。

最後にゼブラフィッシュとメダカの完全アルビノ(メラニン欠損)と、志摩マリンランドで撮影した完全黄金オコゼの画像を紹介しておきます。
































ちなみに、依頼を受けといてなんですが、学位研究の主題はアルビノそのものではなく『アルビノ変異の原因になったトランスポゾン』でした。
なので、取材中はアルビノ(メラニン欠損)しか頭になくて、後で友人からリューシ(ウーパールーパー等の目が黒いまま体が明るくなる白化変異)の可能性を指摘されました。
後悔先に立たずなので、まあ、それはそれで、ということで。

また更新します。

その時、山川先生は見ていた

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こんにちは。飯田です。

謎のアルビノ推し取材攻勢の第3弾です。
今回は、このブログを参照したオファーがJAPAN PRIZEに届いたとの報告を受けました。
財団の中の人から連絡をもらい、最終的には金曜日の昼に無事OAされました。



















幸か不幸か徐々に取材慣れ(?)してきたようで、今回はそこそこに纏まったコメントができたのではないかと考えています。

ただひとつ、生放送だから仕方ないのですが、キャスターの人が職名を「助教”授”」と間違えてしまい、そこに偶然が重なり、当該シーンを大阪大の山川先生がリアルタイムで視聴していて、さらに悪いことに、その山川先生と夕方のセミナーでお会いした際に直接「助教授昇進おめでとうございます〜」と身に覚えのないお祝いの言葉を頂くという、まさに不運(ハードラック)と踊(ダンス)ってしまったとしか思えない事態が起こりました。
でも、正直美味しかったです。

そろそろ本職のアルビノ研究者の方からツッコミ入りそうなので、今の自分のメイン研究な話もブログで紹介していけるといいと思っています。
もうしばらくお待ち下さい。

また更新します。

新種メダカ【東山動植物園】

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あけましてめでとうございます。
メダカの話題です。

以前、ニホンメダカが2種類になったという内容のブログを書きました。
今回は、新種のメダカの話題です。

新種メダカ(ティウメダカ)発見!明日(1/6)より公開します。(東山動植物園)
名古屋の東山動植物園の「世界のメダカ館」や琉球大学からなる研究チームが、インドネシアで新種のメダカ(ティウメダカ;Oryzias soerotoi)を発見し、論文に記載しました。
論文はこちらです(契約してないと読めませんが・)。

メダカ自体は平成20年(2008年)に捕獲されていましたが、それから新種記載に向けて飼育・繁殖し、特徴を観察して平成26年(2014年)にアメリカ合衆国の科学雑誌「Copeia」に発表されました。

現在、東山動植物園の世界のメダカ館では「新種メダカ発見~ティウメダカ採集から論文掲載までの道のり~」という特別展示を開催しているとのことです(3月29日まで)。
興味のある方は、ぜひ名古屋まで足を運んでみてください。
飯田も、会期中に見に行く予定でいます。

また、世界のメダカ館には飯田が注目しているグーデア科も飼育されています。
馴染みの薄い魚ですが、ぜひ一緒に楽しんで頂けたらと思います。

では、今年もよろしくお願いします。

グーデア科胎生魚に関する論文を出しました。

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こんにちは。飯田です。

魚の論文を出しました。
Prenatal regression of the trophotaenial placenta in a viviparous fish, Xenotoca eiseni
Atsuo Iida, Toshiyuki Nishimaki & Atsuko Sehara-Fujisawa
Scientific Reports5:7855, DOI: 10.1038/srep07855
*オープンアクセス誌なので、どなたでも読むことができます。

表題を直訳すると「胎生魚Xenotoca eiseniで見られる栄養リボン(trophotaenial placenta)は出生に先駆けて退縮する」になります。
はい、小難しくて訳ワカメですね。順を追って解説します。
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(1)はじめに:「胎生」とは?
ご存知の通り胎生とは、母親の体内で受精して胎仔が成長してから出産される繁殖方法です。
一般的には哺乳類で普及した方法として知られています。
しかし、世の中には例外がいるもので、哺乳類でもカモノハシのように卵生で繁殖する種、非哺乳類でも魚類・両生類・爬虫類など多くの分類群に胎生種は分布しています(図1)。
しかもそれらは、進化の過程で独立して胎生形質を獲得したため、哺乳類に見られる胎盤やへその緒を使わない、ユニークで独創的な機構を各々の種が保持しています。
例えば、サメの仲間では胎仔が未受精卵を(つまりは年の離れた妹や弟を)食べて成長すると言われており、サンショウウオの一種では胎仔同士が(つまり自分の兄弟を)共食いをして成長すると報告されています。















図1:脊椎動物の中で、円口類と鳥類以外には胎生種の存在が確認されている。


(2)今回注目したグーデア科とは?
硬骨魚類のカダヤシ目に属するグーデア科の魚も、哺乳類とは異なるユニークな機構を持つ胎生種のひとつです。
グーデア科は中南米に住む淡水性の小型魚で、飯田の知りうる中では名古屋にある東山動物園「世界のメダカ館」で複数種を鑑賞することができます。
今回はその中でもXenotoca eiseni(ハイランドカープ)という種類を入手して、観察・実験に用いました(図2)。









図2:ハイランドカープの成魚。


(3)グーデア科を飼ってみて分かってきたこと
ハイランドカープは体内受精のために雌雄一対での交尾行動を行います(動画1)。
交尾から5週間ほどの妊娠期間を経て、1.5cmほどに成長した稚魚を出産します(動画2)。


動画1:ハイランドカープの交尾行動


動画2:ハイランドカープの出産


稚魚は母体内で母親から栄養をもらうため、肛門周辺から栄養リボン(trophotaenial placenta)という独自の構造物を形成します。
これは腸の組織の一部が伸長したものだと考えられており、哺乳類の胎盤やへその緒とは異なる構造です。
しかしこの栄養リボンは、出生直後の稚魚の肛門部にはほんの痕跡程度にしか見られず、普通に飼育しているだけではその存在に気づくことは困難です(図3)。









図3:胎仔では肛門部からよく伸長した栄養リボンが観察できるが、出生直後には退縮している。


(4)独自の分子機構の発見
この研究では、この栄養リボンの退縮に『アポトーシス』と言われる“プログラムされた細胞死”が関わっていることを明らかにしました。
出生が近くなった胎仔では、何らかのシグナルが作用して栄養リボンが自己分解を起こし、産道を通過するのに適した体型に変化する、あるいは出産後に不要になる組織を養分として吸収している、と予想しています。
哺乳類の場合、胎盤やへその緒は赤ちゃんと一緒に出産され、多くの場合は脱落して捨てられてしまいます。
出生後に不要となる組織を養分として吸収する(かも知れない)グーデア科は、この点に関しては哺乳類よりも効率的な胎生機構を獲得したのではないかと考えています。











図4:出生直後の退縮した栄養リボンでは、アポトーシスの特徴が見られる。


(5)今後に向けて
グーデア科に限らず、硬骨魚類は複数の分類群で様々な胎生種が報告されています。
例えばスズキ目ウミタナゴ科の胎生種では、胎仔は鰭の表面から栄養分を吸収すると推測されており、ヨツメウオ科ジェニンシア属や、タラ目カワメンタイ科の胎生種では、母体内で栄養分を経口摂取していると考えられています。
しかし既存の報告は形態的な記載に依るものが多いため、今回のグーデア科と同様に分子機構を明らかにしていくことが、非哺乳類の胎生機構の全容に迫っていくことに重要だと考えています。
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ということで、子供の頃から目標にしていた「おもしろ動物」の研究で論文を出すことが出来ました。
今後はまだ未定ですが、グーデア科を深めつつ、他の胎生魚や珍魚に触手を伸ばせていければと、さらなる夢を膨らませています。

まあ、そんな感じで。
また当面はお気楽な記事をアップしつつ、次の取り組みに励みます。

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1月20日追記
京都大学HPにも成果概要を掲載してもらいました。

最近のかつどう

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こんにちは。飯田です。
ここしばらく筆が止まっていました。
大きな出来事はないのですが、中くらいの出来事を箇条書きで。


(1)新種メダカ(ティウメダカ)@東山動物園
以前のブログで紹介した新種メダカを見に、名古屋まで行ってきました。
写真の特設展は3月29日までやっています。
まだ、間に合います。
























また、世界のメダカ館では、このあいだ論文を出した胎生魚Xenotoca eiseni(ハイランドカープ)も見ることができます。



















(2)月刊化学に寄稿が掲載されました。
2月18日発売の月刊化学(化学同人社)に、胎生魚の紹介を掲載してもらいました。
化学同人のサイトでも読むことができます。
ページ下部『化学掲示板 新聞に載った注目記事(1月)』です。


(3)塩井先生に会いました。
”福岡のヘビ毒女”こと塩井成留実先生(研究ブログ)が、京都出張のついでにラボを訪問してくださいました。
ヘビを中心とした生き物談義に花が咲き、楽しい時間を過ごすことが出来ました。


(4)甲南大学でセミナーをします。
ひょんなことから甲南大学でアリの研究をしている後藤彩子先生と知り合って、研究室見学のつもりが、3月20日にセミナーをさせて頂けることになりました。




























甲南大学ニューロバイオロジー研究所HP


というような感じで、細々と活動しています。
また更新します。

生物学をエンジョイしたい若い研究者の会

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どうも。飯田です。
今年度も元気いっぱい生き物をエンジョイしていきます。

去年からちょくちょくと大阪大の山川先生研究ブログ達と集まって、セミナーやレクリエーションを行っている活動に「分野横断グループ・生物学をエンジョイしたい若い研究者の会」という仰々しい名前がつきました。
生物学をエンジョイしたい若い研究者の会|K.U.RESEARCH
年度末に〆切に追われて考えた名称なので、永続するとは限りませんが・・・。

リンク先で紹介していますが、今年9月にも何かしらイベントを行う予定です。
また時期が近くなったら紹介します。

また、同じK.U.RESEARCHサイト内で、昨年9月に開催された京都大学アカデミックデイ2014を紹介するコンテンツが公開されました。
京都大学アカデミックデイ2014|K.U.RESEARCH
この中でも、飯田の関わった「お腹の中で子供を育てるサカナ」の出展が紹介されています。

ではでは。2015年もよろしくお願いします。

萌える生物学(イベント)

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こんにちは。飯田です。
最近、イベントの告知ばかりになっている印象もありますが、今日もそうです。

9月19-20日に第21回小型魚類研究会が大阪大学銀杏会館で開催されます。
そのサテライト企画として『萌える生物学』と銘打った生物学よろずイベントの準備を進めています。

--
企画名:萌える生物学
日 程:2015年9月21日(月)

時 間:11時開場、12時半講演開始予定

場 所:大阪大学銀杏会館(大阪モノレール「阪大病院前」)
内 容
:招待演者による研究トーク

    一般公募によるポスター発表(生物学に関係することなら内容は自由!)
世話人:
藍原 祥子(神戸大学)、
小沼 健(大阪大学)
    
飯田 敦夫(京都大学)
、山川 智子(大阪大学)

    大澤 志津江(京都大学)

後 援:第21回小型魚類研究会
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「小型魚類...」の方はガチの研究会ですが、「萌える...」の方はもうちょっとラフな感じの一般公開型イベントを目論んでいます。
参加者からのポスター発表も募集する予定で、その内容は生物学に関わることなら自由です。
つまり、研究成果の発表だけでなく、今後の研究妄想の披露や、ジョブハンティングの一環としての活用にも門戸を開くつもりでいます。
その辺は世話人連で相談して、上記HPに順次アップしていく予定です。

裾野広く、様々な領域からの参加を期待しています。
では、また更新します。

京都サイエンスフェスタ

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こんにちは。飯田です。
今日は京都大学の時計台で開催された「平成27年度 第1回京都サイエンスフェスタ」に行ってきました。























行った目的は、魚研究にちょっとコメントした嵯峨野高校サイエンス部の発表を見届けるため(下の写真は違います)。


















彼らは、僕の知る限り、日本でハイランドカープを研究材料にしている2番目のグループです。
部員の一人が繁殖にも成功したとのことで、本職として負けないようにしなくてはいけません。

次は9月の魚類学会で発表するらしいです。
魚への情熱を失わず、10年後くらいに同業者として再会したいと思っています。
充実した日曜日でした。

また更新します。

ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

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こんにちは。飯田です。
今日は学術的なイベントのお知らせです。

8月18-19日に岡崎コンファレンスセンターで「ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会」という研究会を開催します。









基本的には招待演者が【変ないきもの研究】を紹介し合い、お互いにエールを送ったり共同研究を模索することが目的です。
それに加え、若干名の一般応募ポスター発表枠を設けることで、新たな【変ないきもの研究者】の参加を期待しています。

これは研究者限定企画ですが、もし興味のある方がいらっしゃればHP経由で申し込みをするか、飯田まで詳細をお問い合ください。
よろしくお願いしまっす。


--以下宣伝文--

ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

 実験技術は、取り扱いの容易な“特定の生物種”を材料に集中させることで、加速度的な発展を遂げてきた。その結果、いわゆる“モデル動物”では、あらゆる角度からのアプローチが可能となっている。だが、モデル動物に限って適用されてきた近年の最新技術は、実際はかなり幅広い動物に適用可能であることは周知の事実である。
 本研究会は、特徴的な形質をもつ“少数派実験動物”を題材とした研究に取り組む若手研究者が集い「各々の研究課題に適用可能な先端的アプローチを共通理解として学び、各々の学術的背景(発生学、生態学、分子生物学など)を生かした共同研究や、垣根のない学術領域の構築を促進する」ことを目的とする。

開催概要
日 時:2015年8月18日(火)12時50分-19日(水)16時頃
場 所:岡崎コンファレンスセンター・中会議室
参加費:無料(お茶菓子代として500円を頂きます。18日懇親会および19日昼食は別途徴収)

参加希望の方へ
 我々の趣旨に賛同した上で、当日「ポスター発表」を行い「守秘義務同意書」に署名頂ける同志からの参加申し込みを若干名募集します。先着順といたします。会場のスペースの関係から定員に達した場合には申し込みをお断りする場合もありますがご了承下さい。参加・発表を希望される方は、7月24日までに世話人もしくは事務局(bi2meet@nibb.ac.jp)までご連絡ください。

世話人:飯田 敦夫(京都大・再生研),亀井 保博(基生研・光学解析室)
主催/後援:基礎生物学研究所(共同利用研究:研究会),新規モデル生物開発センター

博物ふぇすてぃばる

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こんにちは。飯田です。

この週末は東京で開催された「博物ふぇすてぃばる」という科学イベントに参加してきました。
これまでは大学や学会でお膳立てされたアウトリーチ活動にしか参加したことがなかったので、満を持して100%一般主催の同好イベントに飛び込んでみたという趣旨です。

内容は今年初めに論文にした胎生魚の研究と、それにまつわる背景や動機などを説明するポスターと標本等を展示しました。
頑張った(?)甲斐あって、”ガクモンからエンタメ”という来場者投票で2位に選ばれました。
本職の研究者が展示に専念して取り組んだことにはやや恐縮していますが、来場してくださった方に胎生魚研究の面白さが伝わったと前向きに考えて、喜んでいます。


















こういう取り組みが研究者人口の増加や、一般認知度の向上に繋がってくれればいいな、と思って止みません。
また更新します。

【開催報告】ユニークな少数派実験動物を扱う若手が最先端アプローチを勉強する会

第21回小型魚類研究会&萌える生物学

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こんにちは。飯田です。

シルバーウィークは「第21回小型魚類研究会」への参加と「萌える生物学」の主催に費やされました。

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小型魚類研究会(9月19-20日)では、ゼブラフィッシュの仕事を分担してくれている修士2回生の学生さんがベストポスター賞を受賞しました。


















ちなみに飯田は、隅っこでこっそりとポスター発表をしていました。



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萌える生物学(9月21日)は、去年開催した「ムシvs.サカナ」の続編のようなイベントです。

































基本プログラムは招待した研究者による講演ですが、一度やってみたかったプロアマ混合のポスターセッションも企画しました。



















高校生の部活動や、以前参加した科学系イベント(博物ふぇすてぃばる、いきもにあ)の展示も誘致できて、バラエティに富んだカオスが実現できました。
さらに、某顕微鏡メーカーの支援により、観察ブースも併設できて感無量です。



















さすがにやりきった感が強く、イベンごとはお腹いっぱいなのが本音ですが、10月4日は京都大学アカデミックデイ2015に出展します。
学問の秋よろしく、もう少し頑張ります。

また更新します。

クラウドファンディングをはじめました

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こんにちは。飯田です。

最近のめり込んでいる【胎生魚】の研究について、クラウドファンディングで研究資金を募りつつ、その存在を社会にアピールしています。
クラウドファンディングとは
『不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。(Wikipediaより)』
とあります。
アカデミック分野の例としては、iPS細胞研究者がマラソンを走ることで寄付を募り、10,000,000円以上を集めたケースがあります。

僕の場合、そこ(42.195km走破)までは出来ないので、寄付と引き換えにグッズなどのリターンを進呈する形で始めてみました。
チャレンジ内容は、学術系クラウドファンディングサイト『academist(アカデミスト)』で公開されています。
















お腹の中で子育てする魚「ハイランドカープ」の謎に迫る!(academist)

解説文も動画も長いので、時間のある時に内容を見てもらえれば嬉しいです。

ちなみにコレは京都大学アカデミックデイ2015(10月4日開催)とタイアップ(?)しています。
クラウドファンディングについては「座談会」のテーマとして取り上げます。
胎生魚研究については「立ち話(ポスター出展)」で紹介します。
京阪神にお住いの方は、是非足を運んでください!

ではでは、また更新します。
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